メディア掲載

メディア紹介トップ

法律講座[まいたうん掲載]
地元今治市で発行されているタウン誌「まいたうん・今治版」(株式会社マイタウン今治新聞社発行)に連載中の法律に関するコラム『法律講座』掲載しました。
 法律に関する疑問点などの解消にお役立てください。
[法律講座・第21回〜第30回掲載]
第1回〜第10回 第11回〜第20回 第21回〜第30回 第31回〜第40回 第41回〜

法律講座・第21回
平成17年5月21日発行分掲載
結婚・離婚 「離婚無効」
◎相談内容
「夫が私の承諾なしに離婚届を提出すると言っています。どうすれば?」
◎回  答
「貴方が、離婚する意思がないにも拘わらず、夫が勝手に離婚届を役場に提出しても、離婚は無効です。ですが、実際、夫が勝手に離婚届を提出しても、役場は誤って受理してしまう可能性がありますから、貴方自身が役場を訪ね、離婚届を受理できなくする不受理届を提出する必要があります。但し、不受理届には有効期間がありますから、有効期間が切れた場合には再度提出する必要があります。
 誤って受理された離婚を修正するためには、夫の住所地の家庭裁判所に、協議離婚無効の【調停】を申し立てることが必要になります。家裁で調査の上、裁判官が偽造であるとの心証を得て、夫もその旨了解した場合には、離婚無効の審判がおります。審判確定後、役場に提出して、戸籍を修正して下さい。
 仮に、夫が了解しない場合には、家裁に、協議離婚無効の【訴え】を提訴し、審理されることになります。貴方が勝訴した場合には、判決確定後、役場に提出して戸籍を修正して下さい。訴訟では、筆跡の真偽、離婚意思の撤回の有無、追認行為などが争点となります。
 いずれにしても泣き寝入りをする必要はありません。」
 次回は、「別居中の生活費は請求できるの?」になります。
法律講座・第22回
平成17年6月25日発行分掲載
結婚・離婚 「別居中の生活費」
◎相談内容
「私(パート)は、先月から赤ちゃんを連れて夫(会社員)と別居しているのですが、夫は生活費を渡してくれません。どうしたらいいでしょう?」
◎回  答
「貴方は、夫に対して、婚姻費用として請求することができます。民法第760条は、夫婦は、その資産、収入その他一切の事情を考慮して、婚姻から生ずる費用を分担すると規定しております。婚姻費用には、衣食住費や医療費の他、出産費や未成熟子の養育費も当然含まれます。
 婚姻費用の分担額の算定には、生活保護基準や労研方式など様々な方法がありますが、最近、現職の裁判官等を中心とする東京大阪養育費等研究会が、早見表のような算定表を発表しました。これによると、貴方の給与収入が100万円、夫の給与収入が600万円である場合には、月額約10万円前後になるものと思われます。但し、別居に至った主たる原因が貴方にある場合、別居期間が相当長期に及んでいる場合には、相当額減額されるものと思われます。
 夫が貴方に生活費を支払わない場合には、家庭裁判所に婚姻費用分担の調停を申し立てて、調停や審判で決めることができます。一度、弁護士にご相談下さい。」
 次回は、「離婚に伴う財産上の請求」になります。
法律講座・第23回
平成17年8月20日発行分掲載
結婚・離婚 「離婚に伴う財産上の請求」
◎相談内容
「昨年から夫に愛人ができて別居状態になっています。私たちには、10歳の子どもがいるのですが、私が親権をとりたいと思っております。私は、夫にどのような請求をすることが可能ですか?」
◎回  答
「離婚する原因を作ったのはご主人ですから、貴方は、ご主人に対して、慰謝料請求をすることが可能です。請求する金額については、不貞行為の期間やご主人の支払い能力等によっても異なる問題であり、画一的な基準はありません。感覚的には、150万円から500万円の範囲内でしょうか。
 財産分与については、結婚後に形成した財産については、夫婦の共有財産と考えられており、離婚となれば清算を図る必要が生じますから、一般的には、ご主人の名義の財産でも、その半分についての分与請求は可能と思われます。
 さらに、貴方が子どもの親権を取得することができる場合には、養育費の請求も可能となります。養育費の金額については、双方の収入等を考慮して判断されるべきものですが、私が経験した養育費は、月額2万円から5万円の範囲程度が多かったように思われます。いずれにしても泣き寝入りをする必要はありません。一度、弁護士にご相談下さい。」
法律講座・第24回
平成17年10月22日発行分掲載
結婚・離婚 「こどもの親権」
◎相談内容
 私は、夫と性格が合わず離婚したいと考えていますが、夫からは離婚するのはいいが、親権者はこっちに渡してくれ」と言われています。子どもの親権は私がとりたいのですが、どうすればいいのですか?
◎回  答
 離婚後も子どもを育てるためには、貴方が親権者に指定される必要があります。親権者の指定については、協議(調停)によることが原則ですが、協議が成立しない場合には、裁判手続により判断されることになります。
 その際の判断基準については、誰が現在養育しているか、子どもの年齢、経済能力などをいろいろと考慮して、子供の幸せな成長の見地から、どちらの親がふさわしいか判断されることになります。実際には、母親に指定されるケースが多いように思われますが、場合により、父親に指定されるケースもあるようです。
 なお、一度、親権者を決めた場合には、後日、親権者を変更するのは、相応の理由がなければ難しいようです。従って、はやく離婚したいために、不本意ながら親権者を相手に渡すのは避けた方が無難です。
 いずれにしても、親権者の指定については、双方の親が熾烈な主張立証をする場合が多く、できるだけ早く弁護士に相談された方がいいでしょう。
法律講座・第25回
平成17年12月24日発行分掲載
結婚・離婚 「子どもの引き渡し」
◎相談内容
 私は現在、夫と別居中です。3歳の子どもがいますが、現在、夫が子どもを監護しております。私は、夫と早く別れたいと思っているのですが、それと同じくらい、子どもを取り返したいと思います。どうすればいいですか?
◎回  答
 離婚調停を申し立てて、親権者の帰属を決めてもらうのが本来ですが、調停は夫の合意が必要なため、親権者の指定について、双方が激しく対立することが予想される場合には、残念ながら離婚訴訟で解決するしかありません。しかし、離婚訴訟では長期間に及ぶことが予想されますので、その間、子どもさんが夫側の監護状態に馴染んでしまい、親権が夫に指定される可能性があります。
 貴方のような場合には、早急に家庭裁判所に、監護権の調停を申し立てて、夫が応じない場合には、審判にて裁判所に決めてもらうことになります。監護権者の指定の判断と、親権者の指定の判断は、ほぼ同一の基準となります。そのため、監護の実績、子どもの年齢、親の性別が重要になります。
 なお、夫が満足に子どもの世話ができていないなど緊急性があるような案件は、審判前の仮処分により、子の引き渡しを求めることもできます。
 いずれにしても、監護権者の指定については、双方の親が熾烈な主張立証をする場合が多く、できるだけ早く弁護士に相談された方がいいでしょう。
法律講座・第26回
平成18年2月25日発行分掲載
結婚・離婚 「親権者の変更」
◎相談内容
 私は1年前に協議離婚しましたが、その際に、当時14歳の長男の親権者を前の夫に定めました。ところが、前の夫は、離婚後、酒とギャンブルに溺れ、その挙げ句、長男に対して、暴力を振るようになり、3ヶ月前に長男が前の夫の元を飛び出し、私のところに逃げてきました。長男の親権を私に変更したいのですが、できますか?
◎回  答
 協議離婚する際に親権者を前の夫に定めてしまった以上、後日、「協議」により親権者を変更することはできないことになっております。
 しかし、子の利益のために必要があると認められるときは、長男の住所地を管轄する家庭裁判所に親権者変更の審判の申立をします。この審判は、家庭裁判所が後見的機能に基づき、子の福祉のために行います。
 貴方のお話を前提にするのであれば、前の夫の監護能力や養育環境などに重大な問題があり、しかも、それが長男の心身の健全な発育に悪影響を及ぼすと評価される可能性がありますので、裁判所が貴方の申立を認める可能性はあります。
 ただし、裁判所に貴方の申立を認めてもらうためには、上記のような事情があることを証拠をつけてよく説明する必要があります。どのような証拠があるのか、弁護士とよく検討した上、申立を行ってください。
法律講座・第27回
平成18年4月29日発行分掲載
家族 「認知」
◎相談内容
 私は、独身のOLですが、上司のみかんと不倫をして、みかんの子どもを妊娠しました。みかんに妊娠したことを告白したところ、みかんは、「俺の子ではない、デコポン(以前の彼氏)の子だろう。」と言って、認知してくれません。私は、子どもを産んで養育していきたいと思います。アドバイスをお願いします。
◎回  答
 民法は、胎児の場合でも、父親であるみかんは認知することができると規定されていますが、みかんが、「デコポンの子だろう。」と言っているのであれば、みかんが認知の届出書を役場に提出するのは困難だろうと思います。
 この場合は、貴方は、裁判所に対して、認知請求の手続をとることになります。その際には、DNA鑑定などを行い、親子関係を立証することになります。DNA鑑定は、血液や頬の粘膜等を採取する方法が一般的です。
 みかんが死亡してしまった場合には、父死亡日から3年以内に、訴えを起こす必要があります。あまり時期を経過すると、事実関係が不明になるからです。
 養育費については、親子関係がはっきりした後、みかんに請求すればいいと思いますが、協議ができない場合には、裁判所に対して調停の申立をすることになります。
 いずれにしても詳しいことは、近くの弁護士か家庭裁判所に相談してください。
法律講座・第28回
平成18年5月27日発行分掲載
消費者問題 「グレーゾーン(灰色)金利と過払金の請求」
◎相談内容
 私は、公務員ですが、15年位前に、消費者金融からお金を借りて、それ以降、借りては返しを繰り返してきました。現在では、5社、合計で、200万円位あり、いくら公務員でも支払いは限界に近い状態です。なんとかなりませんか? 
◎回  答
「灰色金利」という言葉を聞いたことはありませんか。利息制限法では、30万円をサラ金から借りた場合、利息は、年18%と定められていますが、サラ金からの借入金の約定金利は、それを超過する年29.2%か、それに近い金利になっていると思います。本来、利息制限法に違反する金利は、無効ですが、罰則の対象となる金利は、年29.2%を超えるものを対象にしていることから、29.2%から18%を差し引いた部分は、「灰色金利」と呼ばれています。
 従って、サラ金から開示された取引履歴を、年18%に引き直して計算すると、灰色部分は、元本に充当される結果、貸付残高が減少される結果となります。
 貴方のケースは、15年位取引があるということですので、利息制限法に引き直して計算すると、貸付残高が減少するだけではなく、サラ金に対して不当に支払った部分についての返還を求めることができるかもしれません。これを「過払金の請求」といいます。そうすると、貴方の負債は支払い可能な金額まで減額できる可能性は、高いと思います。
 当事務所では、1社あたり着手金3万1500円(内税)から、引き受けています。
法律講座・第29回
平成18年7月29日発行分掲載
消費者問題 「消費者金融からの借り入れ」
◎相談内容
 私(地方公務員)は、15年位前に、消費者金融からお金を借りて、それ以降、自転車操業のように、借りては返しの生活を続けてきました。現在では、5社で、合計で、200万円位になります。また、私の妻(専業主婦)も、2年位前に、消費者金融からお金を借りており、5社で300万円位になっております。夫婦2人併せて、500万円になっており、支払いは限界です。なんとかなりませんか?
◎回  答
 2人併せると負債総額は、合計で500万円ですから、自己破産手続により、支払いを免れる方法も考えられますが、可能な限り、「借りたものは返すべきだ」と思います。そこで、まず、任意整理にて、支払い可能なまで負債が減額するかどうか検討すべきだと思います。
 お話によれば、貴方の場合、15年位前からの借り入れですので、200万円あるようでも、実際に弁護士を入れて整理を行えば、かなりの減額は期待できますし、場合により、消費者金融から、お金を返してもらうことも可能です。他方、貴方の奥さんの場合には、2年位前ということであるため、大幅な減額はあまり期待できませんが、弁護士を入れることにより、利息を免除してもらうことは可能です。
 従って、自己破産の申立をする前に、任意整理できないかどうか、一度、近くの弁護士とご相談されることをお勧めいたします。
 当事務所では、1社あたり3万6,500円(内税)から、引き受けています。
法律講座・第30回
平成18年9月30日発行分掲載
消費者問題 「借金の整理」
◎相談内容
 私(地方公務員)には、銀行や消費者金融から、合計で500万円の借金があります。また、1,000万円の住宅ローンもあります。これまで何とか支払ってきましたが、昨今のご時世から、給料がカットされ、支払いがきつくなっております。なんとかなりませんか?
◎回  答
 個人の債務整理については、消費者金融との交渉により、利息をまけてもらって支払う「任意整理」、元金自体を一部カットさせる「個人再生」、元金自体全部カットする「破産」の3種類があります。
 貴方の場合、どの手段が最も適切であるかは家計簿等を見なければ即答できませんが、個人再生や破産を検討する前に、消費者金融への毎月の支払いを減額する方法(任意整理)がとれないかどうか、検討したらいいと思います。消費者金融との取引が長ければ、過払い金として、消費者金融からお金を返してもらうことも可能です。但し、負債が残った場合には、約束どおり弁済することが非常に大切だと思います。
 任意整理で難しい場合でも、個人再生であれば、住宅を残すことも可能です。
 任意整理でも、個人再生でも、支払いが難しい場合には、破産手続を申し立てればいいかと思います。
 当事務所では、個人の任意整理の場合、9月1日から、1社あたり、2万5,000円(着手金等)にて、ご依頼を受けております。
第11回〜第20回 | 第31回〜第40回